システム工学

授業概要

「システム工学」の目的は、簡単に言えば、システムの記述や解析や設計を行うための理論的方法を研究することである。しかし、ここで、一言で「システム」と言っても、コンピュータや航空機のような精密機械、都市の交通体系や防災システム、様々な人間の集団からなる組織、体内の免疫システム、等、その規模や形態は実に多種多様である。従って、これらの研究には、工学のみならず、数学、物理学、生物学、経済学、経営学、社会心理学、コンピュータ・サイエンス、等、様々な分野が関わっている。さらに、数学のみに限っても、確率論、統計数学(数理統計学)、計画数学(数理計画法)、計算数学、情報数学、微分方程式論、等を用いた種々のアプローチの方法がある。この講義では、これらの中から、特に、確率論および統計数学からのアプローチに重点を置いて紹介する。
主な内容は、確率論のシステム工学への応用、待ち行列の理論、乱数とシミュレーション、等である。

全体の教育目標

システム工学への確率論的アプローチに関する基礎概念を理解し習得することを目標とする。