研究室HP

研究内容について教えてください

僕はインタラクションデザインといって、次の世代のコンピュータをどう使うかということを研究しています。簡単な例で言うと、マウス、キーボードを使わないコンピュータですね。身体動作、つまりタッチとか握手などの身体表現に関する行動データをコンピュータに取り込むことを研究しています。非常に高いクオリティで、人間同士がタッチをするような非言語コミュニケーションをコンピュータにさせるのが1つの研究テーマです。

大学教員になったきっかけを教えてください

インタラクションデザインそのものですね。僕が大学生の頃のプロダクトデザインというのは、例えば、持ちやすいとか握りやすいなどの観点から使いやすくするということがデザインの課題でした。僕が卒業してデザインを始めたころはそういうスタイリングのデザインから、分かりやすいデザイン、つまりユーザインターフェースデザインが求められ始めたころでした。それで僕は企業に入った後、会社からロイヤルカレッジオブアートっていうイギリスの大学院に留学させてもらいました。そこには優秀な学生が集まっていて、一緒にアップルのコンペでグランプリをもらったりしました。日本に戻ってきたとき、学生時代の恩師から大学に戻って来ないかって話をいただきました。大学はコンピュータに関係したデザインを教えることのできる人を探しているところでした。大学に戻ってきて「コンピュータリレイテッドデザイン」という授業科目を起こしました。それが今のインタラクションデザインになります。

芸術情報設計学科で学ぶ人へのメッセージ

芸情は、もうメインストリームに来ています。学生のみなさんにもっと活躍してほしいと思います。就活は日本の企業に限らずAppleとかGoogleとかFacebookなどのように、「まさしく芸情」というような企業を目指してほしいと思っています。本社では言葉が英語ですから、いろんな国の人達とディスカッションしたり、もまれたりしながら日本の強みや日本の文化をどんどん言えるような人になってほしい。そのような経験を得たり、そういうことに気がつく機会が留学だと思います。そういう意味でね、留学をすると人生が変わるよって話をするんですよ。階段だって高いところに上ったら見えるものが違うわけだから、1つステージを上げると見えるものが違うってことに気づきますよ。